あさしな温泉 「穂の香乃湯」 |
6/16/96 取材
![]() 流れ落ちる湯は打たせ湯にも □所在地長野県北佐久郡浅科村甲1071−1電話 0267−58−0033 □交通上信越自動車道の佐久インターを下り、少し佐久市方面に走ってから浅科村と国道142号線方面の標識にしたがって県道を走ります。 浅科村役場を過ぎて国道142号線に出たら、1Kmほど佐久市方面に戻ります。 道路右側にセブンイレブンがあったら、その交差点を右折して300mほど入ると、左手に村立図書館の建物が見えますからそこを左折します。 図書館の斜め前が「穂の香乃湯」です。臼田方面から国道142号線を来る場合は、浅科村に入って1Kmほどで浅科温泉という標識の信号がついた交差点がありますから、そこを左折します。200mほどで左に「穂の香乃湯」があります。 |
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![]() 露天風呂から眺めた田園風景 |
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□料金
□営業時間
![]() 開放感あふれる露天風呂
□泉質単純温泉
□設備ロビー横に食事処と地階(といっても地上ですが)に貸室があります。 貸室は部屋単位でも、テーブル単位でも借りられますが、大広間が混雑している時には5人程度まで座れるテーブル(1000円)を借りるのも手です。フロント横には特産品の売店があり、千曲川でとれた鮎の天ぷらなど手作りの惣菜も販売しています。 食事処はメニューも豊富で概して手ごろな値段ですし、ロビーの売店で仕入れた惣菜などを持ち込んでもしかられません(でした)。 商売っ気がなくて、家庭的な雰囲気ですのでついつい長居をしてしまいます。 広間へのお弁当などの持ち込みは全く自由ですが、お酒は原則禁止だそうです。「でもいちいち調べたりしませんから・・・。ただ、飲みすぎて怪我でもしたら大変なので自重していただく意味合いの方が大きいです。」とは、お話をうかがった早坂さんのことばでした。 ![]() 右がお話をうかがった早坂主任 |
□概要平成5年7月にできた村営施設です。浅科村は佐久市と小諸市に隣接する人口6000人足らずの小さな村です。その村民への福祉目的として造られたのですが、今では7割が村外の利用者といわれるほど人気がでてしまいました。その人気の理由が、ゆったりとした庭園風の露天風呂にあることは写真でもお分かりいただけるでしょう。県民を対象にした地元放送局のアンケートでも人気ナンバーワンになったということで、なるほどうなづけます。 大きな石組みから滝のように流れ落ちる湯は、もちろん打たせ湯としても格別で、広い湯船の縁を取り巻く大きな石に寄りかかっているだけでも極楽気分を満喫できます。
内湯も広く、循環ろ過された湯が壁際から豊富に湧き出すような仕掛けになっていますので、「流れのある風呂」といったイメージがあります。 大きなガラスで仕切られた内湯の外には軒下に小ぶりな露天風呂があり、こちらは流れは感じませんが、落ち着いた雰囲気で透明な湯をたたえています。 サウナもありますが料金が別に必要です。入館時にサウナ券として200円の追加料金を一緒に支払います。ただ、サウナ利用者は全体の2割から3割程度ということです。 この開放的な露天風呂をじっくり楽しんでいると、わざわざサウナに入ろうという気分にはなかなかなりません。ガラス張りのサンルームのようなサウナでしたら意外とマッチするかもしれませんが。
休憩は広間が利用できますがカラオケはありません。この広間には、ちょっと引っ込んだ暗めのコーナーがあり、もしやもとは物置か何かでしたかとお尋ねしたところ、「本来は物置だったのですが、利用者が増えたものですから改造して広間の続きとしました。そうしたら、空いている時でも、わざわざこの場所に席を確保される方がいましてネ。」との説明に、隅っこ大好き人間ってやはりいるものですね、と思わず相づちを打ってしまいました。
開放的な露天風呂も、管理する立場からはちょっとした悩みがあるということで、実は直射日光が差し込んで藻が発生しやすいそうです。そういえば底の敷石が少し緑がかってすべりやすかったような気がします。毎週火曜日の定休日には藻の掃除を徹底的にするそうですから、水曜日の浴槽は多分ピッカピカでしょうか。 |
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浅科村は、佐久から小諸にかけて千曲川が大きく台地を割り込んで流れる取っ掛かりにあたります。平らに開けた台地は米どころとしても有名で、浅間山と蓼科山の真ん中にあるから浅科村と名づけた(近くの五郎兵記念館の古文書に由来が書いてあるらしいのですが)ときき、じゃあ蓼間村でもよかったかと冗談でもいいたくなるくらい両方の山の眺めがよいところです。お勧めの季節は10月から11月が空気が澄んでいるということで、この頃にはまたリンゴ狩なども楽しめるようです。 |